90度の前屈姿勢で物乞いをする一人のカンボジア人。
違法行為で4回も強制送還された、その正体とは…
タイでは2014年から、歩道などで居座る物乞いの本格的な取り締まりを始めたが、未だに一掃とは程遠い状況だ。
実は物乞いの人はマフィアのお金を集めるための手先だったりすることもある。
貧しい地域から連れてこられて繁華街で置き去りにされているケースもあると聞く。
東部チョンブリー県では先日、体をほぼ90度に折り曲げた前屈姿勢で物乞いをする男性が話題に。
さっそくニュース記者が“現場”へ向かったところ、なんとも怪しい真相が見えてきた。
その「前屈おじさん」はカンボジア人で、違法入国や物乞いの取締り法違反で、4回も強制送還の経歴を持つという。
この時もまた不法滞在だったため、記者が警察に通報。
調べによると、彼には4人の妻(内縁も含む)と7人の子どもがいて、家族ぐるみの物乞いによる収入がなんと月10万Bを超える。
調子がいい日?だと1日だけでも5,000Bを超えることもあるらしい。
まさに出稼ぎに来ている「プロフェッショナルの物乞い集団」だったのだ。
近所の人の話によると、彼は確かに物乞いをしているが、その暮らしぶりは普通の家庭よりも良いとのこと。
「私たちが食べられない1kg 500Bもするエビをしょっちゅう食べてるし…」と怪しさ満点。
若い頃、バスケットで腰を痛めたらしいが、子どもが7人もいるし、たぶんあの前屈姿勢は演技なのではないかと言う。
その前屈おじさんだが、今回は生後10カ月の赤ちゃんに物乞い行為をさせていたことと、違法入国でまたもや強制送還。
しかし、ネット上ではもっぱら「彼は必ず戻ってくる」とのコメントが溢れているようだ。