差し押さえにまつわるお粗末な話

銀行が差し押さえる家を間違えた!?
家主にとっては超迷惑な「ありそうでなさそう」なお話とは…

どうしたらそんなことが起きるのかと思ってしまうが、銀行が差し押さえる家を間違えるという前代未聞の出来事があった。

9月5日、中部パトゥムターニー県のとある家に建築業者が訪れ、改築準備のために家の中の家財を運び出し、門には「差し押さえ物件」と書かれた銀行発行の看板を掲げた。

家電製品や家具は家の外に運び出され、服や本のほか写真などの細々したものはその場で燃やされてしまうことに。

そして10日ほどたったある日、それを見た近所の住人が驚き、留守でしばらく家を空けている家主のカンチャナーさんに「家が売りに出ているよ」と電話をした。

その電話で自分の家が競売に出されていることを初めて知ったカンチャナーさん。

あわてて銀行に連絡をするのだがなかなかラチが明かない。

止むを得ず警察に被害届を出したところ、調査の末に銀行がやっと非を認めた。

なんと、銀行は本来差し押さえるべき家の住所とカンチャナーさんの家を間違えたのだという。

住所を間違えた理由は、「両方の家とも家屋番号の看板を掲げていなかったから」としているが、幼い子どもでももう少し気の利いた言い訳を思いつきそうなものだ。

ちなみに差し押さえなければならない家は、カンチャナーさんの家から3軒隣。

当然のことだが、カンチャナーさんは銀行を相手取って損害賠償を請求。

家財道具は手元に戻ってきたが、家族で撮った写真などかけがえのない思い出は燃やされてしまい戻ってこない。

損害賠償金は200万Bだというが、“お粗末な話”もほどほどにしてほしいものである。

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