優勝争いー残り２試合

今季の明治安田生命Ｊ１リーグは32節までを消化し、残りは2試合となった。優勝争いは横浜Ｆ・マリノスと川崎フロンターレの2チームに絞られている。
 

首位の横浜FMの勝点が62に対し、2位の川崎Ｆは勝点60。両者の差はわずか2ポイントで、最後まで目が離せない戦いが続いていきそうだ。
 
横浜FMは33節にホームで浦和、最終節はアウェイで神戸と対戦する。浦和には前回対戦で3-3と引き分け、神戸には2-0で勝っている。残り2試合でカギを握るのは水沼宏太だろう。元日本代表MFを父に持つアタッカーは、昨季は途中出場が多かったものの、今季は右ウイングのポジションを掴み、攻撃の中心として躍動。チーム4位の7得点とチームトップの6アシストを記録している。

対戦相手の警戒が高まるなか、直近の2試合ではともに無得点で敗れている。川崎Ｆの猛追を受けるなか、この経験豊富なウインガーが、チームを3年ぶりの優勝に導くキーパーソンとなりそうだ。
 
一方の川崎Ｆは33節にホームで神戸、最終節はアウェイでFC東京と対戦。今季の対戦ではともに1-0で勝利している相手である。
 
一時は横浜FMとの勝点差が8に開いたものの、ここにきて2連勝と復調。勢いを生み出しているのはエースの小林悠だ。

30節から3試合連続ゴールを決めるなど、追い込まれた状況下でハイパフォーマンスを見せている。2017年の初優勝時には得点王とMVPに輝いた小林は、大事な場面で結果を出せる勝負強さを備える。逆転での3連覇のためには一戦必勝が求められるなか、大舞台に強いこのストライカーに大きな期待がかかる。
（文・原山裕平）

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