11月20日にFIFAワールドカップカタール2022が開幕した。7大会連続7回目の出場となる日本は、ドイツ、コスタリカ、スペインと同グループとなった。
11月23日の初戦ではドイツと対戦。4度の優勝を誇る伝統国は、今大会でも優勝候補の一角に挙げられる強豪国だ。世界ナンバー1GKとしての評価を得るマヌエル・ノイアーをはじめ、各ポジションにワールドクラスのタレントがずらりと揃う。日本は厳しい戦いを余儀なくされそうだ。
それでも日本にも中盤の守備を支える遠藤航をはじめ、攻撃の中心を担う鎌田大地、キャプテンを務める吉田麻也ら、ドイツリーグでプレーする選手が多くいるため、相手の名前に気後れすることはないだろう。
短期決戦のワールドカップでは初戦の重要性が高く、過去の大会でも日本は初戦で敗れた場合はグループリーグで敗退している一方、勝点1でも手にした場合は、決勝トーナメント進出を決めている。それだけにこのドイツ戦の結果が日本の命運を大きく左右することになるだろう。相手の強烈な攻撃を粘り強く耐え凌ぎ、素早いカウンターを仕掛けることができれば、勝機は高まるはずだ。
続く第2戦は27日に行われる。対戦相手はコスタリカだ。守護神のケイラー・ナバスを中心とする堅守が売りのチームで、8年前の大会ではベスト8に進出した実力国。試合は日本がボールを支配し、コスタリカがカウンターを狙う展開が予想される。日本とすれば押し込んだ時間帯に確実にゴールを奪うことが求められる。逆にチャンスを逃し続けると、相手のペースとなりかねない。
三笘薫や伊東純也ら今季の欧州リーグで好調を維持するアタッカー陣に加え、追加招集された売り出し中の町野修斗(湘南)にも期待がかかる。
(文・原山裕平)