このところタイでブームの“日本の街並み” 再現。
ついにチェンマイに現れた忠犬ハチ公の銅像とは…
バンセーンにある日本の街角を模した居酒屋、古風な日本の街並みをモチーフにした原宿タイランド…このところ、タイでは“日本の雰囲気”をリアルに再現した商業施設が目立ってきている。
そんな風潮は日本人が多いバンコクや隣県だけではなく、北部チェンマイでも起きているというから驚きだ。
ところは、チェンマイ中心部のリンカム交差点にある「Think Park」という公共広場。
そこでは緑茶飲料大手企業の肝いりで日本街プロジェクトが展開されていて、この4月には東京の営団地下鉄駅入口そっくりなオブジェが設置された。
そしてつい最近、なんと東京・渋谷駅のシンボルでもある「忠犬ハチ公像」もこの場所にデビュー。
本物にそっくりのレプリカで、台座にはしっかりと「忠犬ハチ公」と日本語で刻まれているという。
ところがこのハチ公像が、タイ人の間でちょっとした物議を醸している。
「アイデアを真似るだけなら百歩譲るけど、チェンマイにはピー・ティアっていう有名な犬がいるのに!」というような批判的な声が多い。
ピー・ティアというのは、チェンマイ大学が構内で世話をしていた野良のアイドル犬で、数年前に何らかの原因で殺されてしまったことがきっかけとなって、ピー・ティア・ブームを巻き起こした。
タイ人の野良犬に対する認識を多かれ少なかれ変えた犬としても知られている。
「なんか渋谷っぽくてお洒落じゃん」という声もあるようだが、どうやら今回は手厳しい見解が多いようだ。
ハチ公にまったく非はないが、チェンマイの犬といえばやはりピー・ティアが適任なのかもしれない。