ブリーラムに住む男性からお金を騙し取った詐欺師。
その不逞の輩が自尊心を満たすためにとった行動とは…
タイでも日本でも治まる気配がないコールセンター詐欺。
ひどいものになると、日本の携帯電話番号に「こちらはAISですが電話料金が未払いです」と、日本国内の電話番号からかかってくるから、もう無茶苦茶だ。
そんなコールセンター詐欺にかかり、銀行口座から1万4千Bを騙し取られたブリーラム県に住む男性のニュースが話題になっている。
国税局を名乗る者から電話があり、指示通りにアプリをダウンロードしたところ、いろいろな個人情報が漏れたらしい。
この詐欺事件のニュースが報道された数日後、男性の元へ同じ詐欺師から再度電話がかかってきた。
男性は、聞き覚えのある声であることから「またこの男か」と気づいたという。
ところが、詐欺師が話す内容にびっくり仰天。
詐欺師は「先日、あなたが1万4千Bを騙し取られたというニュースを見ましたよ。
ところで、あなたはクレジットカードの利用明細を確認しましたか?」と聞いてきたのだ。
男性が「まだ確認していない」と答えたところ、詐欺師は「確認しないとだめじゃないですか。
あなたのカードで15万Bの買い物をして、さらに2万7千B借り入れましたから」と自慢げに話したという。
さらに「メディアには被害額を正確に伝えてもらわないと困るな。
私のメンツに関わる問題だからね」と付け加えたのだ。
騙された男性はこれに対して「堂々としすぎていて、悔しさを通り越して哀れさを感じる。
詐欺行為に自尊心を持つなんて、はた迷惑だし、なんとも可哀想な人間だ」とコメント。
騙し取られたお金が戻ってくることは、あまり期待していないようだ。