タイでは親が付けた本名ではなく、ニックネームでお互いを呼び合います。
タイ人の本名にはサンスクリット語(古代インド・アーリア語に属する言語)が使われており、長すぎて覚えられないため、家族や友人の間で使う「チューレン(タイ語でニックネーム)」という名前を付けます。チューレンに決まったルールはなく、例えば花の名前や動物など好きな名前を付けることができます。
子どもの本名を知られないようにするため
チューレンを付ける理由は本名が長いからというだけではなく、実はこんな理由もあるのだとか。
タイには古くから仏教と同じくしてアミニズム(精霊)信仰が根付いており、すべての物には魂があるとされています。現在でも「精霊(ピー)」の存在が信じられていて、なかには子どもをさらっていく悪い霊もいるそう。人以外の名前をつけて悪霊に子どもの本名を知られないようにするために、チューレンを付けるようになったとも言われています。
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