ギャンブルに必勝法はありませんが、一つ「大数の法則」というのは知っておいた方がいいと思います。

大数の法則とは、簡単に言うと「同じことを繰り返し続けていくと理論上の平均値に近づいていく」というものです。サイコロを振って少ない回数ですと、1が出る確率は偏りがでますが、それを何千回、何万回と繰り返していくうちに1/6の確率に近くなっていくということです。また、コインを投げて裏表が出る確率で例えると、コインを投げて表が出る確率は、50％にならない可能性がかなり高いといえます。でも、100回、1000回と投げる回数が多くなってくると、表が出る確率が限りなく50％に近づいていきます。つまり、たくさん試みる（実験する）と、そのデータの平均は真の平均値に近づいていくというのが、大数の法則です。

これはギャンブルにもよく当てはまりますが、例えばカジノで数回であれば勝てる場合もあります。しかし何百回、何千回と続けていると平均値に近づいてしまい、結果として負けてしまう可能性が高くなるということです。

私の香港の友人はよくマカオに行きますが、勝った場合はそれ以上深入りせずに、10分ほどでカジノを後にすることもあるようです。彼はまさに大数の法則をよく理解しているのだと思います。

実は保険にもこの法則が使われていて、例えば30歳の人がその年に亡くなる確率を計算して死亡保険の保険料を計算します。死亡率がわからない場合でも、大数の法則を利用することで、だいたいの死亡率を推定することが可能なことから、保険は大数の法則を基に成り立っていると言われています。

では、その計算方法は…

すごく細かすぎて、保険数理士と言われる専門の人がいるくらい難しい計算のようです。

さて、今からは異動シーズンとなります。

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