もしもバンジージャンプの命綱が切れたら。
パタヤのテーマパークで起きたまさかの事故とは…
目がくらむような高さから命綱をつけて飛び降りるバンジージャンプ。その起源はバヌアツ共和国で生まれた成人の儀式だとされているが、今や世界中の観光地で“とにかくスリルを満喫したい”という人たちに人気のアトラクションとなっている。ただ、これが絶対に安全かというとそうではなく、タイでもアクシデントが起きてしまった。
場所はパタヤ北西部のテーマパーク「チャンタイタップラヤーサファリ」。ここのバンジージャンプは、高さ30mほどに伸びたクレーンのてっぺんから飛び降りるというもの。232mから飛び降りるマカオタワーなどと比べると「たいしたことないじゃん」と思う人もいるかもしれないが、30mといえばビルの10階相当で十分に恐怖を感じる高さだ。
香港から観光で来たという男性はそんなクレーンから豪快にジャンプ。両手を広げたポーズを決めながら降下していくと、なんと最下点に到達する寸前に命綱のバンジー(ゴム製ロープ)が切れてしまった。転落した場所が水面だったことが幸いし、水中に落ちた男性の命には別状なく軽傷ですんだものの、その衝撃たるものや「誰かにボコボコに殴られた感じ」とコメント。また、なんとか自力で水面に浮上した男性だが、バンジーで両足を縛られた状態だったことから、「私は泳ぎが得意だったからいいけど、泳げない人だったら大変なことになっていた」とも回想している。
人はいつも心のどこかでスリルを求めているもの。しかしアトラクションとはいえ、バンジージャンプは必ずしも命の保証をしてくれるわけではない。