新ランドマークは日本風寺院?
境内には鳥居や日本風のオブジェがいっぱい。
スパンブリーの新ランドマークになった寺院とは…
スパンブリーの新ランドマークになった寺院とは…
タイと日本の共通文化の代表といえば、やはり仏教を通じた「寺院」。日本国内にはその象徴とも言えるタイの寺院が20カ所近くもあり、中でも有名なのは成田市にある「ワットパクナム日本別院」。2000坪の広大な敷地にはタイ様式の本堂や宿坊などが建ち並び、常に多くの参拝客で賑わっている。
では、タイに日本様式の寺院はあるの?というと、それがなんと中部スパンブリー県にあるのだ。バンコクからわずか100kmという同県は豊かな自然と古い歴史を持つ街で、地獄寺や通称ドラえもん寺と呼ばれるユニークな寺院があることでも知られている。
そんなスパンブリーで今、新ランドマークとして話題になっているのが「ワットカオディン」。日本様式というよりも“日本風”と表現したほうがいいのかもしれないが、境内の至る所に日本風のオブジェが目立つ。駐車場から山頂の本堂へ続く階段にはたくさんの鳥居が立つ。そして富士山、桜、招き猫などといったステレオタイプの日本が随所を飾っている。このワットカオディンの住職は大の“日本ファン” だという。日本を訪れて寺院で参拝してみたいと思っていたのだが、世の中がコロナ禍になってしまい断念した。であるなら「憧れの日本をイメージした寺院を自分で作っちゃえ!」と一念発起。日本を訪れたような気分で参拝し、徳を積み、幸せな時間を過ごしてほしいという住職の想いが詰まった寺院が完成した。
この「ワットカオディン」の別名は「招き猫ランド」。由緒漂う日本様式の寺院とは程遠いが、訪れた人にはきっと何か良いことがあるかもしれない。