タイは世界第4位の砂糖生産国。タイの1人あたりの年間砂糖消費量は45〜48kgと、日本人の約3倍もの砂糖を消費。国内では毎年約250万トンの砂糖が消費され、そのうちの約44%がジュースなどの甘味飲料に使用されています。
砂糖の消費が増える一方、タイでは生活習慣病が深刻化していることから、2017年に国民の健康増進を目的に「砂糖税」を導入しました。100mlあたり6g以上の糖類を含む甘味飲料が対象で、糖類の含有量が多いほど課税率は高くなります(たとえば、1Lのコカ・コーラでは砂糖税は5B)。
なお、2年ごとに増税することが制定されており、次回は2025年に増税となる予定です。
砂糖の摂取が減り健康意識が高まる
砂糖税の導入により飲料メーカーは商品の値上げを避けるため、砂糖の含有量を減らす、商品のサイズを小さくする、シュガーレス製品の開発を進めました。結果として、飲料から摂取する砂糖の量が減少し、生活習慣病の予防や国民の健康意識が高まるなどの効果をもたらしました。
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