毎年10月31日は「ハロウィン」。悪霊を追い払うための儀式としてヨーロッパで発祥したお祭り。今回はハロウィンにちなんでタイの「おばけ」の話です。タイではおばけや幽霊、精霊のことを「ピー」と呼びます。諸説ありますが、ピーは人間へ善行を成すか悪行を成すかによって、善霊と悪霊に分かれると言われています。
タイにはどのようなピーがいるのでしょうか。
頭と内蔵だけで徘徊する女性のおばけ
タイでよく知られるおばけといえば「ピー・ガスー」と呼ばれる女性のおばけ。昼は普通の女性の姿で、夜になると体から頭と内蔵だけを外し光を発し、食べ物を探すために外を飛び回るそう。
また、「メー・ナーク」という女性のおばけも有名です。彼女は夫が戦争に行っている最中、難産によりお腹の子とともに命を落としてしまいます。しかし、夫への愛情と未練が残るあまり幽霊としてあらわれ、村に災いをもたらしたと伝えられています。メー・ナークは実在する人物だと言われており、オンヌット通りにある寺院「ワット・マハーブット」に祀られています。
その他にも下記のおばけが有名です。
ピー・ポープ
人に取り憑き、精気や内蔵を喰い付くし人々を死に追いやってしまう悪霊
ピー・プレート
背が高く、手は大きいが口は小さい。常に飢えているので痩せているおばけ。親に対して悪い行いをすると、地獄に落ちてこの姿になると言われている。
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