コイン洗車場といえば、安いコストでいつでも気軽に車を洗える便利な施設。日本では街の中でもよく見かける、カーライフにとって身近な存在だ。
今、タイではそんなコイン洗車場で起きた出来事が話題になっている。
場所は中部スパンブリー県にあるごく当たり前のコイン洗車場。そこへ、一風変わったお客がやって来たのだ。普通ならお客が洗車のために車を乗り付けるところを、その日に来たのはなんと3人の男性と3頭の「仔牛」。彼らは洗車用のブースで、ホースから出る水の水圧を弱めにして、仔牛たちの体に付いた泥を落としていた。仔牛たちも心なしか気持ち良さそうで、それはそれでのどかな光景である。
そして、その様子を監視カメラの映像で見たコイン洗車場のオーナーの反応が、これがまた素晴らしかった。「うちは洗えるものならなんでも大歓迎!24時間営業しています!」と店のSNSページに投稿。半年前の開業以来、車とバイク以外のお客は初めてだが、牛でも家具でも洗えるものならなんでもOKだという。
ネット民の意見は「オーナーの意気込みがいい」「カーウォッシュならぬコーウォッシュ(タイ語でコーは牛のこと)」などと褒めたり洒落たりで、概ね好意的。中には「ホースから出る水圧が強いけど牛は大丈夫?」なんていう優しく心配する声も多々あったとのこと。
後の記者の調べによると、どうやらこの日にコイン洗車場の近くで「牛コンテスト」が開催されたようで、出場者がコンテスト前に仔牛を綺麗にしたかったらしい。はたして仔牛たちが賞に輝いたのかどうかは定かではない。