タイのお粥はカオトムとジョークの2種類あり、特徴も食べ方も異なります。
カオトムは「カオ=お米」「トム=煮込む」という意味で、日本の雑炊に似ています。メインの具材は豚ひき肉や豚モツ、魚、煮卵、エビなどが入り、ネギやパクチー、揚げニンニク、ポークスクラッチング(豚の皮を揚げたもの)をトッピングしたタイ風の味付け。
一方、ジョークは米の形が無くなるまで煮込んだお粥。中華系移民から広がったと言われており、味付けも中華風。具材は豚肉団子とゆで卵がメインで、パートンコー(中華風の揚げパン)と一緒に食べるのが主流です。
シメの一杯や二日酔いにも
タイでも日本と同じように朝食や体調の優れない時などに食べられているお粥。
日本と異なるのは、お酒を飲んだ後にシメの一杯として食べられているということ。それゆえにお酒を飲んだ人に提供するため、具材を入れない(もしくは少ない)カオトムを様々なおかずと一緒に食べる「カオトムグイ」専門店が夜間に営業することが多いです。
諸説ありますが、1900年代頃から仕事を終えた肉体労働者に提供するため、夕方から深夜にかけて営業するカオトム専門店が増えたことから、夜に食べられるようになったそうです。
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