バイクをノーヘルで運転する人をターゲットに強盗
犯人がふりかけた「赤い粉」とは…

©チェンダーオ警察

6月13日、チェンマイ県チェンダーオ市で、2件の強盗事件が発生した。被害者は皆、ノーへルでバイクを運転中に犯人から「赤い粉」をふりかけられ、まともに運転ができなくなり横転。その隙に、金品を盗まれたとのこと。

この事件で強盗犯が使用した「赤い粉」がタイのメディアで取り上げられ話題を集めている。

赤い粉の正体は「粉唐辛子」。タイ人にとってはおなじみの調味料で、すでに辛い料理にも「追いチリ」をし、辛さ増しにして食べている姿などを見ると、タイ人がいかに辛いもの好きなのかがよく分かる。そんな“唐辛子慣れ”しているはずのタイ人ですら、粉唐辛子をふりかけられたら一溜まりもなかったようだ。

その後、犯人は捕まり、警察の取調べで「屋台から1袋5Bで購入できるし、効率が良いと思った」と述べている。被害者女性のうち1人は知人で、普段から多額の現金と金のアクセサリーなどを身につけていることを知っており、計画的に犯行へおよんだ模様。

これまでの強盗事件の中で「粉唐辛子」を武器に使用した事件は過去にも例が無いことから、市民の間では「犯人の行いは良く無いが、発想は評価できる」といった声や、「ノーへルで運転することの危険性が1つ増えたな」などといった冗談を交えた声も上がると共に、模倣犯を危惧する意見もあるという。

なかには犯人に対し、”辛辣な批判”もあるようだが、真摯に受け止め、改心してほしいものだ…。

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