タイの交通ルールはあるようでないようなもの。ドライバーは運転マナーがあまりよろしくなく、お世辞にもハンドルさばきが上手とはいえない。
そのため、渋滞はしょっちゅう起きるうえ、交通事故の件数も非常に多く、運転に関するトラブルが頻発している。
そんな運転がらみの衝撃的な映像が話題を集めている。
今回の主人公は路線バスの運転手。
動画にはバスを運転する男が運転席の窓から腕を出して、木の棒かナイフのような長い棒状の物体をブンブンとぶん回し、バスを運転しながら前の車を追いかけて叩こうとしている様子がおさめられていた。
運転手は左手でハンドルを、右手では棒のようなものを手にしており、さながら「二刀流」のような姿に。
バスには乗客も乗っており、この状況に一同困惑気味だったという。
この動画がSNSに投稿されたことで事件が発覚。
タイ陸運局により運転手が特定され、後日処分を受けることとなった。
運転手の話では、ノンタブリー県にあるショッピングセンター近くを走行していたところ、突然バスの前に乗用車が割り込んできたという。
ギリギリのところで衝突は避けられたが、マナーの悪い運転に男も黙ってはいられなかったようで、あのような行動をとってしまったそうだ。
陸運局は男に2,000Bの罰金、公共交通機関免許の20点減点、さらに再発防止として3時間の運転マナー講座を講習させたという。
マナーを正すどころか、自分がマナーを正されるとは、なんともお粗末な結末を迎えたのだった。
二刀流を極めるには、人格も修行も足りなかったようだ。