歩行者と接触してそのまま逃走を図ろうとした一台の車
バンコク都内の路上で起きた映画さながらの出来事とは…

©警察ラジオ

テイクダウンとは、レスリングなどの格闘技で使う倒し技のこと。また、逃走車両を追うパトカーが、抵抗する車に体当たりをして停車させる様子もテイクダウンというのだが、まるでそのハリウッド映画に出てくるシーンのような出来事がSNSで話題となっている。

7月24日の朝、都内ドゥシット区の路上で一台の車が道を歩いていた女性に接触。当てられた女性は腹部と脇腹に痛みを感じたため、車のドライバー(女性)に事故後の対処方法などを交渉しようとした。ところがドライバーは取りつく島もないそぶりでその場を走り去ろうとする。

そこで被害者である女性がとった行動が凄まじい。なんと車のボンネットに覆いかぶさるようにして発進させまいとしたのだ。それにもめげずにドライバーが女性を振り切って車を出そうとしたところ、その様子を見ていた人たちは黙っていない。車は集まったバイクなどに囲まれて停止。「誰がぶつかったの?私はぶつかってないよ!」と怒鳴り散らすドライバーはかなり気が動転してる様子だったという。それでもまだ女性はボンネットにしがみついていたのだが、オーディエンスの説得にしたがってやっと車から離れることに。その隙を見てドライバーは車を発進させてカンチャナブリーの実家まで逃げ帰った。

後日になってこのドライバーは自首したのだが、車は親戚からの借り物でしかも無免許運転。「警察沙汰になったら面倒なので一か八かで逃げた」とのこと。なにはともあれ重大な事故には発展せずに済んだが、無茶なテイクダウンは慎んだ方がいいかもしれない。

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