隠しカメラによる盗撮。その卑劣な行為は古今東西、いろいろな国で処罰の対象となっている。タイの東部チョンブリー県でも、巧妙な隠し撮りが行われたことで話題に。
場所は同県内のとあるアパートの一室。そこには20歳の女性と恋人が暮らしている。
女性によると、真夜中に目が覚めた際にスマホのフラッシュを灯り代わりに使って起き上がったところ、エアコン用の電源ボックスの隙間から光に反射するものを見つけたという。よくよく覗くとそこには身に覚えのないカメラが隠されていた。不審に思ってすぐに管理人へ報告。すると管理人(男性)が部屋を訪れ、妙に慣れた手つきでカメラを撤去した。しかも「このカメラはWiFiで映像を他の端末に送るタイプで、かなり高価なカメラだね」などと言う。この様子から女性が“なんだか怪しいな”と不信感を抱いたのは当然かもしれない。
じつは10日ほど前、女性が外出先からアパートへ戻った際に、自分の部屋から出てくる管理人とすれ違ったことがある。管理人は「エアコンが壊れていたので修理しておいたよ」と無断で部屋に入ったことを弁解。あまりいい気分はしなかったが、その時は大して気に留めなかったという。しかし、隠しカメラを発見したことで“やっぱり彼が犯人だ!”と確信した。
女性は撮影した動画などが流出することを恐れてアパートのオーナーに苦情を入れたところ、例の管理人はカメラが見つかった直後に退職したとのこと。女性はもちろん警察に通報。現在、当局が管理人の行方を捜査している。