日本でも一大ブームを巻き起こしたジャイアントパンダの「シャンシャン」。
実はタイでも、とある動物の赤ちゃんが大フィーバーしているのだ。その動物というのが、西アフリカなどに生息する「コビトカバ」の赤ちゃん。チョンブリー県にあるカオキアオ動物園で、今年7月10日に生まれたばかりのメスの赤ちゃん「ムーデン」。名前は園が実施した投票により決定し、タイ語で「豚の肉団子」を意味する。一般公開にさきがけ、SNSなどにムーデンの写真や動画を投稿。すると、クリクリとした瞳に愛くるしい愛嬌を見せるムーデンの可愛さに悶絶する人が続出し、タイ国内に留まらず世界各国のメディアにも取り上げられるなど一躍アイドルカバに。
満を持して一般公開されるや否や、その愛らしい姿を一目見ようとタイ国内外から来園客が殺到。通常の4倍近い来場客が押し寄せていることから、混雑回避のためにムーデンの展示ブースは滞在時間を1回3〜5分と制限が設けられるなど、異例の対応を行っている。さらに園はこの人気の波に乗っかり、24時間ライブ配信も視野に入れているという。
その人気の一方で、ムーデンの公開エリア内に物を投げ込んだり、寝ているムーデンに水をかけるなど、一部の客による迷惑行為が頻発。園は監視カメラを設置し、迷惑行為をした人には罰金を科すといった措置がとられるとのこと。
タイでは今一番ホットな話題といっても過言ではない「ムーデン」。一時的なブームで終わらずに、息の長い人気者になってくれることを期待したい。