薬物依存で暴れる息子に日々頭を悩ます母親
どうにか手を打とうと母親がとった行動とは…

©警察ラジオ

親は「いくつになっても自分の子どもはかわいいもの」だとよく言うが、中にはそうではないケースもある。そんな母親泣かせの困った息子の話が話題を集めている。

元学校教師の母親と息子はブリーラム県ナーンロン市で2人暮らし。母親いわく、息子は未成年のときから薬物を常用しており、警察に逮捕されるのはもちろん、10数回リハビリ施設送りになっているという重度の薬物中毒者。母親への暴行や脅迫だけにとどまらず、拳銃を持って暴れたり、車で他人の家を破壊するなどの行為を行ったことから、自分と周囲の人々を守るためにある決断をする。

それは、自宅の一部を改造してトイレ付きの「牢屋」に改造するというものだった。本物の牢屋さながらの作りで、テレビ、専用のトイレ、防犯カメラなども設置されていたという。とはいえ、自宅で人を監禁することは違法行為にあたるため、行政機関が調査することに。

母親は「法に触れているのは承知のうえ。息子を止めるにはもうこの方法しか思い付かなかった。他にいい方法があるなら教えてほしい」と話しているそうで、まさに苦渋の選択だったといえる。

現在も自宅に作られた牢屋は撤去されることなくそのままにされている。

逮捕・施設への収容を繰り返すも改心する様子のない息子。苦渋の決断をした母親の気持ちは図りしれないが、息子にその思いが届く日が果たしてくるのだろうか。何をしても子どもは「かわいい」で済まされることばかりではないということを肝に命じておきたい。

 

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