本人確認や不正行為を未然に防ぐためなど重要な役割を果たす「顔認証」。タイの国際空港でも導入が開始されているほか、低所得者支援のための福祉カードを利用する際にも顔認証が必須だという。
そんな顔認証にまつわる出来事が笑いを集めている。
東北部コンケーン県にある雑貨屋。1人の僧侶が仏事に使う物を買おうと福祉カードを利用し店員が僧侶の顔をスキャンするも、何度やっても顔認証が読み込まれずエラーになってしまったという。その後も撮影する角度を変えるなど試行錯誤するも認証されず諦めかけていた。
そのとき常連客の男性から「僧侶は眉毛がないから認証できないのでは?」と告げられたといい、さらに「黒いビニールテープを眉毛の部分に貼り付けてみてはどうだ」と提案。僧侶の男性も半信半疑ながらも物は試しということで奇抜な策に乗り、眉毛を貼ってみることに。
するとあろうことか、このユニークな案が功を奏し、なんと顔認証が一発で成功したのだ。「本当に眉毛が原因だったのか!!」というまさかの展開に、その場に居た全員が爆笑の渦に巻き込まれたのだった。
その後、店の従業員がSNSにこの様子を投稿するとあっという間に注目される事態に。男性は「僧侶の身分でこのようなことをして批判されるのではないか」と心配していたようだが、世間からは「斬新で面白い!」といった好意的な反応が多かった模様。
とはいえ、即席眉毛で顔認証が通過できてしまう顔認証はいかがなものなのか。本来のシステムとしての役割が本末転倒にならないことを願う。