公道を走るトナカイ
今年も待ちに待ったクリスマスがやってくる。街なかにはクリスマスツリーやイルミネーションが飾られ、クリスマスムード一色に。
そんなクリスマスにあやかってカラフルな電飾などが施された車が公道を走っている動画がSNSなどで拡散され反響を集めている。
じつはタイのクリスマスシーズンにはこのような改造されたデコ車(!?)が走るのは珍しいことではないそうで、今では高確率で遭遇できるそうだ。
なかには「トナカイの角」を車の屋根に付けたデコ車が登場するなど、タイでは一種のクリスマス名物と化している。
車を見た人からは「年に一度の楽しみ」「お祭り感を出してくれてありがとう」という好意的な声もあれば、「くだらない」「公道で走って危険ではないのか」といった改造車に対する違法性を指摘する声もあがっているという。
デコ車がじつは法律違反…
それもそのはず、タイ国家警察はこのような改造車に対して、「トナカイの角や電飾飾りを車両に施すのは法律違反」であるとし、装飾の取り付けを禁止しているのだ。
さらにライトなどの電飾はウインカーやブレーキランプと混在し、走行している他の車を混乱させる可能性があるとし、注意を呼びかけている。
違反した場合、運転手は最高2,000バーツの罰金が科せられるほか、この装飾によって交通事故や死亡事故につながった場合、より重い罪に問われる可能性があるとのこと。
年に一度のクリスマスだからといって羽目を外しすぎると、聖なる夜が台無しに。
サンタクロースではなく、警察が家にやってくることだけはどうにか避けたいものだ。