ウボンラーチャターニー県で起きた放火事件
一体どんな理由があって放火に及んだのか…

©警察ラジオ

昨今の現代社会は「ストレス社会」ともいわれ、現代人の多くはストレスを抱えて生活している。睡眠や運動、好きなものを食べるなどストレスの解消法は色々あるが、中には身勝手な理由で人や物を傷つける人も少なくない。

現場となったのは、東北部ウボンラーチャターニー県にある某病院。

ある一人の男が病院に侵入し、手製の火炎瓶を院内にあるベッドに投げつけ放火。あっという間に火は燃え広がり、一人の医師が消化器で火を消そうとしたが、放火犯の男が持っていた散弾銃で発砲されたため、火を消すことができなかったという。その後、男は患者の緊急避難に紛れて外に逃げ出し、用意しておいた車に乗って逃亡した。

その後、警察の追跡によって御用となった男。一体どんな恨みがあって病院に火をつけたのかと思いきや、「病院に対しての恨みはない。来たこともない」と話し、大きな驚きと批判を集めている。

取り調べによると、男は6年前に土地取引の詐欺に遭い、300万Bを騙し取られたことによる、「ストレスを解消するため」の犯行だったと供述。さらに「不幸な自分の不満を解消するために社会へ制裁を下したかっただけ。放火する場所はどこでもよかった」などと身勝手な言い分ばかり並べていた。

なお、被害に遭った病院の発表によると死者はいなかったものの、火災によって院内施設や医療用具に多大な被害を及ぼし、被害額は1,000万B以上にものぼるという。

ストレス解消とはいえ、このようなやり方は言語道断。今後、この男には“ストレス”という言葉では片付けられない法の裁きが待っている。

 

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