バンコク都内の歩道が突然崩壊する事故が発生
1カ月前に改修したばかりの歩道でなぜこのようなことが…

©バンコク都庁

タイでは建設中の高架道路の崩落、道路の陥没などが起こることは珍しくない。特によく知られているのが「ラマ2世通りの高架道路」。待てど暮らせど道路が完成することはなく、その変わりに人災事故が多発しているといういわくつきの高架道路だ。

今回も歩道で崩落事故が発生し物議を醸している。

現場はバンコク都ウィパワディー・ランシット通り付近。歩道のタイルが突然陥没し、気付かずに歩いていた通行人2人が陥没した穴に落ちてしまったという。崩壊した穴は長さ3m、幅2.5m、深さ1mと大きかったが、幸いにも落ちた2人は軽傷を負ったものの大事に至らなかった。

その後、事故当時の動画がニュースで取り上げられるや否や、SNS上で批判が殺到。「国民は政府機関を訴えるべき。我慢することはない」として、行政機関に安全性を求める事態に発展。

公道局の発表によると、事故のあった歩道は1カ月前に改修工事を終えたばかりだったといい、ずさんな工事の実態が浮き彫りとなった。歩道が崩壊した原因については、「(歩道の)地下にある冠水対策用の排水管に生じた亀裂から水漏れが発生し、歩道を支えていた土壌に水が侵食したことで崩壊してしまった」と話している。

改修工事とは名ばかりで、写真を見ると歩道の大部分が崩れてしまっており、これでは安心して歩道を歩くことはできない。この道は大丈夫だろうと思っていても、万が一崩壊でもしたらひとたまりもないだろう。

今回の事故に限らず、タイではこのような事故が起きても改善がみられることはほとんどない。まずは「国民の安全」を第一に考えてもらいたいものだ。

 

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