空港で預けた荷物が目的地に届かない「ロストバゲージ」や、荷物の取り間違いといったトラブルは珍しくない。
そんな荷物の取り間違いが原因で、ある夫婦がとんだとばっちりを受けることになった騒動が話題を集めている。
その夫婦はスラーターニー空港からスワンナプーム空港を経由して日本へ向かったのだが、すでに事件は起きていた。成田空港へ到着後、スーツケースを開けようとするも、鍵が合わず開けることができなかった。
夫婦は自分たちの荷物ではないことに気づくのだが、時すでに遅し。空港スタッフがスーツケースを開けてみると、なんとそこには24kg分の大麻が入っていたのだ。もちろん夫婦は中身が大麻だなんて知る由もなかったのだが、その後9時間にわたり税関の取り調べを受けることとなった。
長時間の取り調べの末、夫婦は「大麻を持ち込んだ意図はなく、無罪であること」が証明され、無事に日本への入国が許可されたのだが、もう旅行を楽しむ余裕もなかっただろう。そもそも何故このような事態になってしまったのかというと、乗り継ぎで経由したスワンナプーム空港で自分のスーツケースとよく似た他人の荷物(大麻)を誤って受け取ってしまったからだという。
もちろん、荷物の確認を怠った夫婦にも責任はあるが、それよりも空港の荷物検査をすり抜けてしまったことが問題である。タイでは大麻が合法かつ国内運搬が可能だというが、日本は大麻が法律で禁じられているため、もしかしたら夫婦は逮捕されていたかもしれない。
意図しない「運び屋」にならないよう用心したい。