計測機器の輸入販売及び保守サービス
アクレーテク タイランド
首振りスキャニングが、新世代ワークの測定
掲げるのは、世界No.1の価値創造
半導体製造装置と精密計測機器の大手“東京精密”。現在は、「世界No.1の製品を創造する」を企業理念に、コーポレートブランド「ACCRETECH(アクレーテク)」の名称で世界展開を図る。
メーカー責任を果たすべく2010年にタイ進出するが、同市場への参入は、代理店販売時代を含め十数年前にさかのぼる。「日本からのお客様の進出に合わせて(代理店を通して)参入しましたが、すぐにタイでの需要が高まり、本格進出を決めました」と振り返るのは現地法人トップの伊原仁マネージングダイレクター(MD)。
タイ事業のメインは、精密計測機器の販売・保守サービス。取引先の多くは日系企業だが、「製品の品質保証を高めたいとローカル企業からの要望も増えています」(伊原MD)。
昨年、底を打ったと言われるタイ経済。それだけに17年は、回復への期待がかかる。政府も、ハイブリッド自動車や医療・航空といった高付加価値産業を目指し、東部経済回廊(EEC)構想を始動させ、経済成長を後押しする。「付加価値の高い製品を生産するには、計測機器が不可欠ですから、将来性には期待しています」と話す通り、準備は万全だ。
すでに、昨年11月に日本で開催された国際工作機械見本市「JIMTOF 2016」で初披露した首振りスキャニングのできる新世代の三次元座標測定機XYZAX AXCEL(ザイザックス アクセル)をタイ市場へ投入するという。「測定分野では、タイでも世界トップクラスの性能が求められますから」。
最先端の機器を武器にアクレーテクの快進撃が始まる。
- ①グローバルスタンダード機と位置付けた新世代の高精度三次元座標測定機。首振りスキャニングを使用し、ワーク配置を変更せずに、多方向からスキャニング測定を行える
- ②「自動化提案も行っています」と伊原MD(左)
- ③メンテナンスにとどまらず総合的なサポート体制を整える
※この情報は2017年6月現在の取材を元にしています