アルファツール アジア
工作機械・産業機械及び周辺機器・部品・工具の販売。FA関連部品などの立案・設計
タイ製造現場に革命もたらす
測定(検査)作業を激変させる新製品
「世の中に存在していない製品です」。タイで約20年。工具、部品、測定器、工作機械(専用機)など、あらゆる生産材を取り扱うアルファツール・アジアの渡辺守ダイレクターは、自信を覗かせる。
“モノづくり現場でコストをかけずにサポートする”を念頭に、これまでも、生産材販売のみならず生産現場の自動化(FA)企画・提案をし続けきた同氏。2016年5月。その想いが具現化した。
生産現場では、工程や完成などあらゆる段階で測定・品質検査が行われるが、測った数値の確認や記入・入力、そして、不良品の見極めの多くは人手による。「人的ミス(ヒューマンエラー)削減は製造業にとって最大の課題のひとつです」(同)。同社が、このほど市販化に成功した「daTAB」は、測定データが自動的(無線)にタブレット端末内に送信され、エクセルデータとして保存・登録されるアプリケーションだ。メーカーを問わずデジタル信号(デジマチック出力、RS-232C出力)出力ができる機器すべてに対応。これにより、人的ミスを防ぎ、何より不良品を出さずに済めば納品先の信頼度が高まる。
一方で、人の手によって、一つひとつ通り側が通るかを検査していた“ねじゲージ検査”にも革命を起こす。これまで現場では、細かな手作業が続くことで作業者の多くが腱鞘炎を職業病として抱えていた。ハンディタイプの“自動ねじゲージユニット”は、作業が簡便になるだけではなく、メカシリンダと組み合わせば検査そのものを自動化できる。当然、検査値はデータ化され、製品(検査)証明として残る。これにより、作業者の負担は軽減し、定着率の向上が図れ、生産効率は高まる。タイ製造業の変革はすぐ近くで起こっている。
※この情報は2016年05月現在の取材を元にしています