3Dデータを活用した検査製品・エンジニアリングサービス
アサヒ トランスナショナル
時代と共に革新
3Dエンジニアリングサービス
3Dデータを活用した測定システムと、エンジニアリングサービスの専門商社「アサヒ トランスナショナル」。2009年の設立以来、バンコクを拠点に3Dデータの応用技術を軸に広く事業を展開している。
主事業は、非接触スキャンやCTスキャンから3D形状データを取得し、3DCADデータモデルと比較照合する3D形状評価レポート。3Dデータから3DCADデータを作成する、リバースモデリング。3DCADモデルと鋳造条件から、湯流れ(高温で液状化した金型内の金属の流れ)や凝固シミュレーションをする鋳造解析。量産準備の3Dプリンティングサービスなどである。
中でも現在、力を注ぐのは「ハンディ3Dスキャナ」。表裏全体を一度に測定するため、その後のソフトウエアによるデータ合成作業も必要なし。また、被測定物(ワーク)を固定しなくても良いので、測定段取りの時間も大幅に短縮。検査作業において測定機器の空き時間がないということは、生産性の視点から見てもポイントが高い。
「お客様のニーズに合わせた多様な非接触測定機器、サービスを提供しています」と話すのは、同社の清野浩代表。鋳造業の顧客に対しては、測定検査サービスやシミュレーション解析にとどまらず、業界経験の長いベテランのコンサルタントと共に鋳造品質の不具合を分析、解消するためのコンサルティングサービスも実施。また、必要な時だけ利用可能な非接触3D検査の出張サービスも行っている。
この8年間、顧客と歩を合わせ、ソリューションを行ってきた同社。変革期を迎えているタイ製造業のパートナーとして、今後も同社に注目していきたい。
- ①簡単なセットアップで大型ワークも測定可能な「ハンディ3Dスキャナ」は、非接触三次元測定に最適。リアルタイムで測定データが確認できる
- ②以前より精度が向上したCREAFORM社の「ハンディ3Dスキャナ」。検査サービスを利用後、検査結果の精度に満足してから導入することが可能
- ③「お客様と共に問題点を相談しながら、最適な機器を選択します」と話す清野代表
※この情報は2017年6月現在の取材を元にしています