【亜州ビジネス編集部】
通信最大手シンガポール・テレコミュニケーションズ(シングテル)は国内初の独立型5Gネットワーク施設を構築した。
企業が5Gソリューションを開発するための試験ネットワークで、3.5ギガヘルツの周波数帯とエリクソンのMIMO(マルチ入力マルチ出力)技術を採用。超高速通信、低遅延を実現する。
ネットワーク施設の名称は「5Gガレージ」で、企業は5Gアプリ開発など、無料で施設を利用できるという。
双方向コンテンツ配信分野のクラウドコンピューティング技術企業ユビタス(本社台北)が同ネットワークを利用し、クラウドを利用したゲームを試験しており、4Gに比べ85%低い遅延を実現した。ユビタスの試験運用では、ユーザーに近いところにエッジサーバーを設置し、そこでアプリとの通信を行うことで低遅延な通信を実現する技術(MEC)プラットフォームを利用しており、グラフィックが迅速に処理されたという。
IoTや人工知能を利用すると5GとMECは融合が可能で、ラグタイム(時間差)がほとんど不要になり、遠隔外科手術、自動運転、ロボットによる遠隔修理などが可能になる。
商用5GサービスはM1と提携したスターハブが8月に非独立型ネットワークで開始した。5G活用法の開発でも企業と提携している。
(提供:AsiaX
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