【亜州ビジネス編集部】
不動産仲介大手の米系CBREベトナムによると、ホーチミン市など南部地域の工業用地価格は2020年第3四半期に前年同期から20〜30%上昇した。
既に操業している企業の工場拡張が多いほか、中国から工場移転する企業が増えて需要が拡大しているためだという。VNエクスプレスが8日付で伝えた。
同市では工業用地価格が1平方メートル当たり平均300米ドル、ロンアン省では200米ドル、ドンナイ省とビンズオン省、バリアブンタウ省では150米ドルに上昇した。工業団地の入居率も上昇しており、同市では90%以上、周辺地域では80%以上となっている。
20年1〜9月に南部で新たに開業した工業団地は4カ所。ホーチミン市とドンナイ省が1カ所ずつ、ロンアン省が2カ所で、面積は計90万6000平方メートル増えた。
CBREは、事業の拡大や中国からの移転で、ベトナムでの工業用地の需要が高まっていると説明。
また倉庫需要も伸びており、最近では特に低温保存できる倉庫の需要が増え始めているという。