【ベトナム】9月の新車販売、4カ月連続で2万台超え

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム自動車工業会(VAMA)が10日発表した2020年9月の国内新車販売台数(VAMA非加盟企業の輸入車含む)は、前月比で31.9%増の2万7252台だった。

変え控えによる反動が大きい。ベトナムでは、霊があの世から人間界に戻るとされる「鬼月」(旧暦7月、20年は8月19〜9月16日)に買い控えが起きるための大幅増。

前年同月比では1.9%減と落ち込んだが、2万台未満だった1〜5月に対し、6月以降は4カ月連続で2万台を超えた。6月末から国産車の登録料が半減されたことで追い風が吹いている。

内訳は乗用車が前月比33.8%増の2万630台、商用車が28.8%増の6396台。前年同月比ではそれぞれ1.4%減、2.1%減だった。国内生産車の販売は前月比38.5%増の1万7826台で、前年同月比では4.9%増加。一方、輸入車の販売は前月比21.1%増、前年同月比12.5%減の9426台だった。

VAMA会員企業の販売台数は前月比37.0%増(前年同月比0.8%減)の2万6848台。ブランド別ではトヨタが49.5%増(同13.2%減)の6366台でトップ。これに起亜が51.7%増(49.8%増)の3854台、マツダが26.5%増(39.3%増)の3345台で続いた。マツダ車や起亜車、THACOトラックなどの組立生産を行う地場チュオンハイ自動車(THACO)の販売台数は計9769台で、前月から32.9%、前年同月からは29.6%それぞれ増加した。

■1〜9月は22%減

1〜9月の新車販売台数はVAMA非加盟企業含む全体で17万9155台となり、前年同期から22.2%減少した。内訳は、乗用車が22.7%減の13万324台、商用車が19.7%減の4万6183台など。国内生産車の販売は16.4%減の11万4299台、輸入車は30.7%減の6万4856台と、そろって大幅に落ち込んだ。

VAMA加盟企業の販売台数は17万2537台で21.3%減少した。ブランド別ではトヨタが27.7%減の4万1109台でトップ。これに起亜が3.2%減の2万405台、マツダが20.9%減の1万9444台で続いた。THACOは合計で11.1%減の5万9709台だった。


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