【亜州ビジネス編集部】
複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は12日、同社が扱うプロドゥア車とトヨタ車を合わせた2020年9月の新車販売台数が3万640台だったと発表した。
プロドゥア車は前月比10.8%増の2万2604台に達し、1994年の市場参入後で最高を記録。トヨタ車は5605台。
第3四半期の販売台数はプロドゥアが前年同期比24.3%増の5万6972台。8月の市場シェアは53.7%で過去最高を記録した。トヨタ車の第3四半期の販売は13.5%増の1万8870台。6月半ばから年末にかけて自動車の販売サービス税(SST)が減免されたことで販売が上向いている。
1〜9月のプロドゥアの販売台数は14万5012台。新型コロナウイルス禍で15%下方修正した通年目標(21万台)の達成率は69.1%となっている。トヨタ車の販売は3万7339台で、同じく下方修正した通年目標の70.5%に達した。
UMWHのアズミン・チェ・ユソフ社長代理兼最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスの流行で販売が一時的に落ち込んだものの、政府による支援策もあり、両ブランドとも力強い回復を遂げていると説明。プロドゥアは、高まる需要に対応するため、首都圏セランゴール州ラワンにある2工場の稼働率を高めているという。
なお政府は、自動車産業を支援するため、6月半ばから年末にかけてSSTを減免。国内で組立生産した車両については100%免除、輸入完成車(CBU)については50%減額している。