【亜州ビジネス編集部】
中国の完成車メーカーで時価総額の“下剋上”が起きている。業界首位を快走してきた上海汽車集団は、このところ劣勢に立たされている。21世紀経済報道が20日付で伝えたところによると、新エネルギー自動車(NEV)比率の高い点が敬遠され、新興の電気自動車(EV)企業に相次ぎ追い越されているという。
10月19日終値ベースの時価総額は、上海汽車が時価総額2393億9000万人民元(約3兆7800億円)に後退している。一方、比亜迪(BYD)は3494億2000万人民元にまで膨らんだ。上海汽車を46%も上回っている。蔚来汽車(NIO/NYSE)も成長性が注目された。米国市場の時価総額は、足元で358億8000万米ドルにまで膨張し、同じく上海汽車を超えている。
中国完成車メーカーの時価総額は並べ替えられた。上位4社はBYD(上述の通り3494億2000万人民元)、NIO(2405億人民元)、上海汽車(2393億9000万人民元)、長城汽車(グレート・ウォール・モーター)の順となっている。長城汽車の時価総額は2103億人民元で推移した。
時価総額の5位以下は、
吉利汽車HD(ジーリー・オートモービル・ホールディングス)の1368億人民元
理想汽車の1108億人民元
小鵬汽車の1050億人民元
広汽集団の1026億人民元
など。