【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2020年9月の国内新車販売台数は、前年同月比26.4%増の5万6444台だった。4カ月連続で増加を続けている。
新型コロナウイルス流行とその対策である活動制限令で3〜5月に販売が大きく落ち込んだが、制限令が5月上旬から「条件付き」に緩和され、6月半ばから乗用車の販売サービス税(SST)が減免されたことで販売が上向いている。前月比では6.9%増で、2カ月ぶりに前月を上回った。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが19日付で伝えた。
乗用車は前年同月比27.7%増の5万1422台、商用車は横ばいの4399台だった。生産台数は全体で5万1987台となり、前年同月から15.3%増加。前月比では3.5%増と、5カ月連続で前月を上回った。
1〜9月の全体の販売台数は前年同期比22.9%減の34万1489台。乗用車は23.3%減の31万8台、商用車は20.6%減の3万858台だった。生産台数は全体で25.8%減の31万5863台だった。
MAAは、10月の新車販売が9月から落ち込むと予想する。新型コロナの感染が再び広がったクアラルンプール首都圏とサバ州で10月14日から活動制限が強化されたことが一因。また新型コロナ禍で打ち出された6カ月の融資返済猶予期間が9月30日に終わったため、消費者が購入をより慎重に検討するようになったという。