【亜州ビジネス編集部】
民生部は、中国の60歳以上の高齢者人口は2025年までに3億人を突破する見通しだと、23日発表した。
また、中国恒大研究院のリポートによると、2033年に65歳以上が全人口の20%以上を占める「超高齢化社会」に突入する見込み。ただ、1人当たり国内総生産(GDP)は依然として低水準にとどまり、「未富先老(経済的に豊かになる前に高齢化が進む)」局面に陥ると予測されている。香港メディアが24日伝えた。
中国恒大研究院によると、中国では2022年に65歳以上の高齢者が全人口の15%を占める見込み。米国、日本、韓国などの先進国では高齢者人口が全体の12.6%に達した時点で1人当たりGDPが2万4000米ドル(約250万円)に達したが、中国は同1万米ドルにとどまっている。
国家統計局によると、2019年末時点で60歳以上の人口は2億5388万人(構成比18.1%)、65歳以上は1億7603万人(同12.6%)。前年発表の数字との比較で、それぞれ439万人、945万人増加した。