【シンガポール】製造業景況感、2期連続で改善

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール経済開発庁(EDB)が10月30日発表した2020年10月〜21年3月期の製造業景況感指数は、マイナス3%だった。6業種のうち一般製造(プラス12%)など4業種でプラスとなり、前期(20年7〜12月)のマイナス7%からマイナス幅が縮小。指数改善は2期連続となる。

指数は業況が「改善する」と回答した企業の割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。調査は20年9〜10月に製造業410社を対象として実施。回答率は92%だった。

全体では「変化なし」の回答が61%と大半を占め、「改善する」は18%、「悪化する」は21%だった。

一般製造の他は、バイオ医療(プラス9%)と精密エンジニアリング(プラス6%)、輸送エンジニアリング(プラス4%)がプラスだった。一方、電子(マイナス16%)と化学(マイナス3%)はマイナス。電子では半導体や機器・消費者電子機器などで悪化するとの見方が強かった。

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■サービス業はマイナス5%■

シンガポール統計局が同日発表した20年10月〜21年3月期のサービス業景況感指数はマイナス5%だった。4期連続のマイナスだが、2期連続でマイナス幅が縮小している。

業種別では10業種のうち5業種でマイナス。宿泊(マイナス51%)と不動産(マイナス45%)で落ち込みが大きかった。一方、食品・飲料サービス(プラス10%)などがプラスだった。

指数は製造業と同様に業況が「改善する」と回答した割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。調査は9〜10月にサービス業1500社を対象として行われた。


亜州ビジネスASEAN
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