【亜州ビジネス編集部】
エネルギー関連事業を手掛けるエナジー・アブソルート(EA)は、電気バスの生産事業を拡大する計画を明らかにした。
バス運行業者の間で高まっている需要を取り込むという。投資委員会(BOI)が導入を決めた電気自動車(EV)など電動車両関連の新たな税制優遇措置についても、投資申請を検討する。6日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
電気バス事業では、バンコク首都圏で路線バスを運行するバンコク大量輸送公社(BMTA)が年内に実施する入札に参加。40%を出資する電子部品メーカーのネックス・ポイントを通じて、電気バス2511台の受注を目指す。
ネックスと合弁で建設している電気バスの組立工場は、来年1月に商業稼働を開始する予定。すでに受注を獲得しており、来年第1四半期に納車を開始する。
来年の売上高は、今年見込みの150億バーツ(約510億円)を上回ると予測。
電池工場の稼働開始や、新型コロナウイルスの影響で遅れていたEV約5000台の納車開始、電動旅客船の生産拡大、相変化材料(PCM)などの事業が増収に寄与すると見込む。