【亜州ビジネス編集部】
通信大手トゥルー・コーポレーションは、デジタル関連技術の人材を育成する「トゥルー・デジタル・パーク・ハウス・オブ・デジタル・アカデミー」をバンコク都内で開所した。デジタル世代に求められる産業の高度化に対応したスキルの習得・再構築などを支援。初年度に20万人、3年以内に80万人の育成を目指す。クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
中国の電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)傘下のアリババ・クラウドや通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)、米アマゾン傘下のアマゾン・ウェブ・サービスなど13者と協力し、無料と有料の育成コースのほか、就職マッチングなどの支援も提供。離職率の高さやスタートアップ企業での人材不足などの問題の改善に寄与すると見込む。
国家統計局(NSO)のデータによると、新卒者は毎年60万〜70万人。今年の失業者数は新型コロナウイルス流行の影響で170万人以上に達するとみられており、トゥルーは需要が拡大する情報技術(IT)産業の労働市場に優秀な人材を送り込みたい考え。