【亜州ビジネス編集部】
広東省広州市で開催中の「第18回・広州国際モーターショー(AUTO GUANGZHOU)」で、中国の各自動車メーカーが新たな電気自動車(EV)を相次ぎ披露した。広州琶洲島の「中国進出口商品交易会展館(広交会展館)」を会場に選定し、20日から29日まで催される。複数の中国メディアが伝えた。
広州汽車集団(GAC Group)は会場で、自社グループで新エネルギー自動車(NEV)事業を展開する広汽新能源汽車有限公司について、広汽埃安新能源汽車有限公司(Aion)に社名変更したと発表。「EV+ICV(IntelligentConnectedVehicle)」のコンセプトを導入し、販売に弾みをつける戦略を強調した。今回は「Aion Y」を初披露している。
2017年の発足以来、広汽新能源汽車は「Aion s」、「Aion LX」、「Aion V」を相次ぎ市場投入してきた。今年1〜10月にかけたAion新車販売は、前年比72%増の4万5000台あまりに拡大している。21年のNEV販売に関し、前年比で5割以上の伸びを目指すと宣言した。
新興EV勢では、鵬汽車(Xpeng Motors:XPEV/NYSE)が「G3i」シリーズのSUV、華人運通(Human Horizons)がSUV「高合X(HiPhiX)」を広州国際モーターショーに持ち込んでいる。
中国の既存自動車メーカーも、NEV専用ブランドを続々と立ち上げた。スマート化を通じたハイエンド化を狙う。北京汽車集団・北京新能源汽車が「ARCFOX」、東風汽車集団が「嵐図(VOYAH)」、上海汽車集団・上汽栄威(Roewe)が「R」などを投入し、市場の掘り起こしに乗り出した。