【中国】中国が世界5G通信けん引、20年末ユーザー1.5億人規模

【亜州ビジネス編集部】

中国のモバイル通信環境は、世界最高レベルに躍進した。月額利用料が100人民元(約1590円)を下回る第5世代(5G)移動通信サービスが普及するなか、5G対応スマートフォン(スマホ)機種の一部は小売価格が1500人民元以下にまで低下。前年比で9割近くの価格低下が実現している。中国網絡空間研究院が23日、浙江省・桐郷市烏鎮で開催された「世界インターネット大会・インターネット発展フォーラム」(11月23〜24日)で報告した。

5G通信技術の専利(特許、実用新案、意匠)申請数に関しても、中国の大手2社が世界3位内にランクインしている。華為技術有限公司(Huawei)が世界首位に君臨し、中興通訊(ZTE)が世界3位に食い込んだ。世界の5Gネットワーク全体に占める中国技術の比率は3分の1に達したという。

中国5Gネットワークの接続許可を得たスマホ製品は、足元で合計130機種に拡大した。2020年末には5Gユーザー数が全国で1億5000万件(人)を超える見込み。5GがGDPに与える影響は、通年で4190億人民元に上るとみられている。

衛星インターネット通信の普及も進み始めた。中国の市場規模は、19年の700億人民元近くから20年の800億人民元以上に伸びる見込み。前年比で14%成長すると予測した。中国が保有する軌道上の人工衛星数は現在、米国に次ぐ320基を数えているという。

インターネットの発達上位エリアは、上から順に北京市、広東省、上海市、江蘇省、浙江省、山東省、四川省、福建省、天津市、重慶市となっている。


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