【亜州ビジネス編集部】
タイ商工会議所大学の3日発表によると、2020年11月の消費者信頼感指数(100以上が好感)は52.4となり、前月の50.9を上回った。2カ月連続で上昇し、指数は新型コロナウイルス流行の影響で急落した3月以降の過去9カ月で最高となった。消費者景気信頼感指数は45.6と、前月の43.9から改善した。
同大学は指数上昇の要因として、
◆国家経済社会開発委員会(NESDC)が20年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比マイナス6.0%に上方修正したこと
◆タイ中央銀行が政策金利を0.50%に据え置いたこと
◆政府が国民や事業者への支援策を実施していること
――などを挙げた。
一方、マイナス要因として、
◆学生グループを中心とする反政府集会に対する懸念が広がっていること
◆新型コロナの感染拡大に対する懸念が広がっていること
◆ガソリン小売価格が上昇していること
――などを挙げた。
今回の調査対象は全国の消費者2241人。指数は「良い、良くなった」と回答した人の割合から「悪い、悪くなった」と回答した人の割合を差し引き、100を足した値。