【亜州ビジネス編集部】
配車サービスのグラブ・ホールディングスとインドネシア系ゴジェックが合併協議を持っている。関係筋が明らかにした。
合併後、どのような会社組織にするかが両社の幹部職員間で話し合われており、グラブ主要株主のソフトバンクの孫正義氏も協議に参加しているという。
グラブ共同創業者のアンソニー・タン氏が合併会社の最高経営責任者(CEO)に就き、ゴジェック首脳が合併会社のインドネシア業務を担当する、との案が可能性としてある。
合併は上場が狙いで、2社はしばらくの間、別々のブランドで運営されるもようだ。話し合いは流動的で、合併で合意しても当局が独占禁止の立場から合併を承認しない可能性もある。
グラブとゴジェックはライバル同士で、配車サービスだけでなく、デリバリー、モバイル決済でもシェア争いを演じてきた。しかしキャッシュバーン(資金燃焼)も激しく、投資家は両社に合併を促してきた。
孫氏が1月にインドネシアを訪問して以来、ソフトバンクが合併を強く働き掛けてきた。合併協議は一時、行き詰まったが、シンガポールのSeaが電子商取引とモバイル決済で力をつけことがきっかけとなり、危機感から協議が再開された。
(提供:AsiaX
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