【亜州ビジネス編集部】
ライオンは、植物由来の界面活性剤を東南アジアで生産する折半出資会社の全保有株を、合弁相手でシンガポールのパーム油世界最大手、ウィルマー・インターナショナルに譲渡する。来年1月4日付で合弁を解消する予定。
株式の譲渡後も、ウィルマーグループとは界面活性剤の購入などで協力関係を続けるとしている。
持ち株会社グローバル・エコケミカルズ・シンガポールの株式を譲渡する。界面活性剤事業を合弁展開するため17年に設立した会社で、資本金は3953万8000米ドル。マレーシアとインドネシアの完全子会社を通じて、洗剤の原料となる界面活性剤「アルファスルホ脂肪酸メチルエステル塩(MES)」を生産販売している。
マレーシアの生産会社は2007年設立。ジョホール州に本社を置く。もともとライオンの完全子会社だったものを、18年にグローバル・エコケミカルズの傘下に置いて合弁化した。インドネシアの生産会社は合弁事業の始動に合わせて設立した。