【ベトナム】清水建設、汚染土壌の浄化実証に成功

【亜州ビジネス編集部】

清水建設は8日、南部ドンナイ省で実施している枯れ葉剤由来のダイオキシンに汚染された土壌の洗浄処理に関する実証実験で、有効性を確認したと発表した。ダイオキシン濃度が3500pptの土壌では、濃度を100ppt以下(除去率95%以上)に低下させることができた。

実証実験は、ベトナム環境処理技術センター(CTET)と共同で昨年と今年の2回に分けて実施。同省のビエンホア空軍基地内に土壌洗浄プラントを設置し、900トンの汚染土壌を洗浄処理した。自社で開発・実用化した洗浄技術を利用しており、設置したプラントは1日8時間の稼働で年3万〜3万7500立方メートルを処理できる。

同社の技術について、ベトナム当局は、信頼性や処理スピード、環境影響、消費エネルギー、コストのいずれも優れていると評価したという。

同空軍基地ではダイオキシン汚染土壌の浄化事業が計画されており、清水建設は参画を目指している。


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