【亜州ビジネス編集部】
シンガポールとタイの中央銀行はそれぞれの国のオンライン決済システム、ペイナウとプロンプトペイを利用した送金サービスを来年中頃に開始することで合意した。携帯電話番号を使った送金システムで、シンガポールからタイ、タイからシンガポールへの低手数料での即時送金を実現する。
シンガポール中央銀行(MAS)のラビ・メノン総裁が8日、シンガポール・フィンテック・フェスティバルで発表した。2カ国での決済システムの連結は世界初。
当初はシンガポール、タイとも数行の銀行が参加できるが、いずれノンバンクも参加を認められる。MASは域内のほかの国とも決済システムの連結を目指す。
技術ソリューション業者FISは、シンガポールとタイの連携は、迅速な資金移動が可能なネットワークの構築において中央銀行同士が協力するための青写真になると評価した。
アクセンチュア幹部のアナンド・ビンドゥマダバン氏は、東南アジアの金融サービス自由化を促進し、域内統合にも役立つとコメントした。
プロックチェーン技術の活用では、複数通貨での決済が可能なデジタルネットワークの開発をDBS銀行、JPモルガン、テマセク・ホールディングスが共同で推進しており、来年試験運用を始める。
(提供:AsiaX
http://www.asiax.biz)