【亜州ビジネス編集部】
複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は11日、同社が扱うトヨタ車の2020年11月の販売が6267台だったと発表した。
〜11月の累計では5万74台となり、新型コロナウイルス流行を受けて下方修正した通年目標5万3000台を超える見通し。新型コロナで一時は販売が低迷したが、6月半ばから年末まで自動車の販売サービス税(SST)が減免されたことで追い風が吹いた。
モデル別では、小型セダン「ヴィオス」と小型ハッチバック「ヤリス」、1トンピックアップトラック「ハイラックス」の販売が特に好調だった。
UMWHはまた、38%出資の国産車メーカーであるプロドゥアの11月販売が2万3119台だったと発表。最終日の11月30日には1日当たりの登録台数が過去最高となる5027台を記録した。SST減免が適用される年末までにできるだけ多くの車両を登録するため、納車を急いでいる。
11月初めにUMWHの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任したダト・アフマド・フアード・ケナリ氏は、SST減免により販売が回復しており、この勢いは年末まで続く見通しとコメントした。
政府は、新型コロナの影響で停滞した自動車産業を支援するため、6月半ばから年末にかけてSSTを減免。国内で組立生産した車両については100%免除、輸入完成車(CBU)については50%減額している。