【亜州ビジネス編集部】
ベトナム自動車工業会(VAMA)が10日発表した2020年11月の国内新車販売台数(VAMA非加盟企業の輸入車含む)は、前年同月比21.8%増の3万6359台だった。前年同月を上回るのは2カ月連続。前月比では9.3%増加し、10月に続き年初来の月間最高を更新した。
新型コロナウイルス流行もあって2万台未満だった1〜5月に対し、6月以降は6カ月連続で2万台を超えている。
内訳は乗用車が前年同月比28.9%増の2万8755台、商用車が1.1%減の7122台。国内生産車の販売は41.7%増の2万3509台、輸入車は3.0%減の1万2850台だった。
VAMA会員企業の販売台数は25.4%増の3万4860台。ブランド別ではトヨタが42.8%増の9444台でトップ。これに起亜、マツダが続いた。
マツダ車や起亜車、THACOトラックなどの組立生産を行う地場チュオンハイ自動車(THACO)の販売台数は71.4%増の1万3714台だった。なお現地報道によると、VAMA非加盟の現代自動車の11月販売は1万1023台で、VAMA首位のトヨタを上回っている。
■1〜11月は14%減
1〜11月の新車販売台数はVAMA非加盟企業含む全体で24万8768台となり、前年同期から13.9%減少した。内訳は、乗用車が13.1%減の18万4418台、商用車が15.2%減の6万833台など。国内生産車の販売は6.7%減の15万8306台、輸入車は24.2%減の9万462台と、そろって落ち込んだ。
VAMA加盟企業の販売台数は23万9004台で12.9%減少した。ブランド別ではトヨタが16.0%減の5万9394台でトップ。これに起亜、マツダが続いた。THACOは合計で2.5%増の8万4858台だった。なおVAMA非加盟の現代自の販売は6万8062台でトヨタを超えている。