【亜州ビジネス編集部】
カンボジア関税消費税総局(GDCE)によれば、2020年1〜10月の縫製品・履物・旅行用品の輸出額は82億1500万米ドルで、前年から9%減少した。クメールタイムズが16日付で伝えた。
内訳は、縫製品が10.7%減の61億6400万米ドル、履物が6.9%減の9億2957万米ドル、旅行用品が11.0%減の7億8897万米ドルなどだった。
輸出先は米国が6.3%増の30億米ドルで最大。全体の37%を占めた。これに欧州連合(EU)が22.1%減の21億8100万米ドル、日本が10.5%減の7億3120万米ドル、英国が18.5%減の6億1560万米ドル、東南アジア諸国連合(ASEAN)が26.8%増の1億9044万米ドルで続いた。
在カンボジア米国商工会議所のアンソニー・ガリアノ会長は、欧米経済の回復に伴い世界の繊維産業が活発化し、カンボジア国内の産業も上向くとコメント。一方、カンボジア縫製品製造業者協会のカイン・モニカ副会長は、国内のアパレル産業は常に課題が多く、長期的に同じ製品を大量生産する従来の受注スタイルから短期間で小ロットに対応するスタイルに変わる中で、先行き見通しが厳しいと窮状を話している。