【亜州ビジネス編集部】
カンボジア政府は、来年1月1日付で機械や食品原料などの関税を引き下げる。
新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた産業の救済や、投資誘致の強化が狙い。フンセン首相がこのほど関連政令に署名した。プノンペンポストが17日付で伝えた。
税率が引き下げられる品目と税率は、
◆加工機械56品目=15%→0%
◆食品・飲料の原料13品目=7%→0%
◆台所家電5品目=10%→5%
◆医療分野で使われる抗菌性アルコール=35%→0%――など。
ほかに特別関税として、自転車産業向けなど一部の潤滑油の税率を0%に引き下げる。
精米業界の関係者は、農機の関税引き下げが生産コストの低下や農業投資の拡大につながると期待を示した。
同国の2020年1〜9月の輸出額は前年同期比20.1%増の141億米ドル、輸入額は8.7%減の136億米ドル。輸出ではコメ、自転車、家電などが多かった。