【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の17日発表によると、2020年11月の国内自動車生産台数は前年同月比11.9%増の17万2455台だった。
前年同月を上回るのは、19年4月以来、19カ月ぶり。回復が顕著な国内販売向け生産に加え、各国の経済再開を背景に輸出向け生産も増加に転じた。
国内向け生産は18.6%増と、3カ月連続でプラス成長。乗用車、1トンピックアップトラックとも2桁増だった。国内新車販売は1トンピックのけん引で19年5月以来の増加に転じた。
一方、前月まで落ち込みが続いていた輸出向け生産は4.3%増と、プラスに転換。完成車の輸出台数は0.9%減の7万4532台とやや落ち込んだが、輸出額は17カ月ぶりに増加した。アジアとオセアニアを中心に回復している。
車種別の生産台数は、乗用車が9.1%増、1トンピックが13.7%増など。政府の農家支援などを背景に需要拡大が続く1トンピックの生産は、16カ月ぶりに10万台を突破した。
1〜11月の生産台数は前年同期比31.7%減の128万3963台、輸出台数は32.0%減の66万7361台。同部会は20年の生産台数目標を140万台に設定している。19年の生産台数は201万3710台だった。